髪が生えはじめてから抜けるまでのサイクルってどうなっているの?

自然脱毛の健康な毛根は?

薄毛になるのはどんな毛根?

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人の髪の毛は、健康でも毎日50~100本ほど抜け落ちます。しかし毛根からは、また新しい髪が生成されてくるので通常は心配いりません。

ところが中には、通常よりも早いサイクルで毛が抜けたり、生えてくる本数が少ない・毛が細いなど、薄毛になる傾向の人がいます。

では、自分は健康な頭髪をしているのか、薄毛が進行してしまうのかどうかは、どうしたらわかるのでしょうか?実は毛根を見ると、健康な頭髪か薄毛になりやすい頭髪かが分かるのです。

 

今回は毛根の働きや髪の毛が抜けるまでのサイクル、そして薄毛になりやすい毛根の種類をまとめました。

 

毛根の働きとは?

 

 

毛根とは、髪の毛が生えてくる毛穴の頭皮から肌内部にある器官で、毛根の中は毛乳頭と毛母細胞の2つの器官に分かれていています。

それぞれの働きを見てみましょう。

毛乳頭

頭皮の毛細血管と直接繋がっていて、毛細血管から栄養を受け取り毛母細胞に与えたり、毛母細胞が髪を生み出すように命令を出したりする器官です。

毛母細胞

細胞分裂を繰り返すことで髪の毛を生成させる器官で、髪の毛を黒くするメラニン色素を生成する働きもあります。

 

毛根は、頭皮に同じ深さで生えているわけではなく、4~6cmくらいの深さで生えています。通常頭皮の深さが深ければ深いほど、毛細血管からの栄養を多く摂ることが出来るので、太い髪を生成できると言われています。

また、毛根の周辺には髪を育てるために必要な多くの器官が存在していますが、その中にある毛根鞘と呼ばれる器官は、生成された髪の毛を包んで栄養を与えたり、髪が抜けないように支えたりする役割をしています。

 

毛髪のサイクルと抜け毛の関係とは?

髪の毛が伸び始めてから抜け落ちるまでをヘアサイクルと言います。

髪の毛が毛根の働きによって生成される際に、一定の期間でスピードを変化させながら成長させ、ある程度髪を成長させると成長を止めて次の新しい髪の生成に入り、また新しい髪を成長させるというサイクルを繰り返しています。

では、その髪のサイクルを詳しく見ていきましょう。

毛髪のサイクル

初期

毛根の中で新しい髪の生成の準備がされます。

成長期早期

新しい毛髪が育ちはじめ、古い毛髪は下から押し出されて抜け毛として自然脱毛するか、シャンプーやブラッシングにより力がかかって抜け落ちます。

自然な毛根は小さい楕円形をしています。

成長期中期

髪を成長させ、毛根が大きくなってきます。

健康な頭皮だと、成長期は2年~6年(男性3~5年・女性4~6年)続きます。血行が悪かったりなど頭皮に異常があると、期間が短くなったり髪が細くなって縮れたりします。

成長後期

毛母細胞がだんだん分裂しなくなり、髪が成長するスピードが遅くなっていきます。頭皮全体の10~20%の毛根が衰退期に入っていきます。

退行期

2週間かけて毛乳頭の働きが止まっていき、毛根は一切栄養を摂ることが出来なくなって収縮します。この時期は、新しい毛根を生み出すために栄養を蓄績していて、退行期が終わると初期に戻ります。

 

毛根はこのヘアサイクルを一定期間で繰り返します。そしてこの様な安定したヘアサイクルで起こる抜け毛を「自然脱毛」と言います。

しかし、このサイクルが何らかのトラブルで短くなったりして起こる抜け毛は「異常脱毛」といい、薄毛の原因になります。

 

自然脱毛による正常な抜け毛の毛根とは?

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正常にヘアサイクルが行われている時の抜け毛の毛根は、白っぽいマッチ棒のような楕円形をしています。

正しいヘアサイクルでいると、衰退期でメラニン色素が入ることがなくなり、毛根が半透明で髪は抜け落ちます。

薄毛が進行する抜け毛の毛根の種類とは?

抜けた毛の毛根を見ると薄毛になりうる毛根か、どんなことが原因かある程度知ることが出来ます。

どのような毛根が薄毛になるのか、毛根の種類を見ていきましょう。

毛根が黒い場合

毛母細胞から新しい髪が生成される時、色素細胞によってメラニン色素が取り込まれることで髪の色は黒くなります。髪の毛の寿命が近付き、色素細胞の活動が収まると、髪の毛を作り出す活動は停止し毛根は白っぽくなります。

しかし、髪の毛がまだ成長の真っ最中に抜けてしまうと、毛根が黒い状態になっています。また、髪の毛を黒くする色素細胞に異常があったり血流が悪かったりすると、毛根鞘が黒く変色する場合もあります。

毛根が黒い場合の原因としては、ストレスの影響を受けていることが考えらます。

毛根が尖っている場合

円形脱毛症の人に多くみられる毛根です。

ストレスやホルモンバランス異常が原因の場合、また内蔵や免疫系に問題がある場合が考えられます。

毛根の先から細いひげのような物がある場合

ヘアサイクルの途中でしっかり頭皮に根が張れず、毛が抜けてしまった状態です。

頭皮汚れや頭皮に何らかの炎症が起きている場合、また、ホルモンバランスが原因の場合も考えられます。

毛根のふくらみが小さく形が悪い場合

自然脱毛ではありますが、気を付けた方が良い状態です。

毛根のふくらみが小さい場合、髪の寿命が短くなっている可能性があります。形が悪い場合も、毛根細胞が弱っている事が考えられます。

毛根のふくらみが太く短い場合

頭皮が硬く乾燥している状態です。

毛根が無い場合

円形脱毛症の様な局地的脱毛に起こる症状で、無理なダイエットやストレスなどの生活習慣の変化によって現れる症状です。

毛根が白い場合

頭皮に皮脂や汚れが多く、毛穴が皮脂詰まりしている状態です。

余り髪を洗わず不潔にしていたり、頭皮が乾燥して皮脂が異常分泌している場合に起こりますので、頭皮環境の改善をしましょう。

 

このような異常な毛根は、薄毛を進行させたり抜け毛の原因になります。毛乳頭が死滅してしまうと、その毛穴からは二度と髪を生成できなくなります。

しかし、加齢や不摂生な生活による血行不良により、頭皮に栄養を与えられなくなり、毛乳頭の数が非常に減って髪を育てる働きが衰退しているだけの状態ならば、血行を改善させたり毛根に栄養を与え続ければ、毛乳頭の数は少しずつ増えていき再び髪を生成させることが出来ます。

毛根状態を見ると、薄毛が進行しているのかどうかがその原因と共に分かるので、薄毛が心配な方は一度ご自分の毛根状態をチェックしてみると良いでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

毛根には、髪の毛を生み出し栄養を与え、髪を育成する働きがあります。

正常な髪の毛は、生え始めから脱毛までをある一定のサイクルを一定の期間で繰り返し行っています。そこで。このサイクルが短い場合は、毛根や頭皮に異常があることが考えられます。

また、毛根の色や形を見ると、健康な髪か薄毛が進行しやすいかが分かります。

薄毛になりかけていても、ケアによって再び髪を生えさせることが出来る場合もあるので、薄毛が気になる人は自分の毛根をチェックしてみると良いでしょう。